本システムでは、優れた電気光学効果を持つKTN結晶を採用した波長掃引光源をもちいることにより、高速、高精度計測を実現しました。 モータ等の駆動部品を含まず測定するため、振動等が発生する屋外環境でも安定した計測ができ、高い信頼性が実現できます。
特徴
鉄道軌道や河川の下、また都市部の交通渋滞・騒音の問題から、地下に管路を構築する際に地表を掘削することが困難な場合があります。地表を掘り返すことなく管路を構築できる非開削推進工法はこのような状況などで用いられます。
内径700 mm 以下の管路を非開削で布設する工法は特に「小口径管推進工法」と呼び、主に下水道設備の構築に使用されています。小口径管推進工法では、作業員がトンネルに入ることができないため、管内計測ではなく、遠隔での高精度な位置計測技術が必要です。
このシステムは、地上から遠隔制御可能な高精度光センシングシステムを用いて、地下に配置された測定ユニットを複数台制御し、掘削機の位置を正確に計測することにより、長距離、曲線の管推進を可能にします。
本技術は、アイレック技建株式会社様の『エースモール』に採用されています。
関連情報
2017年2月15日 新たな位置計測システム(光掃引方式位置計測技術)を開発(アイレック技建とNTT-ATが開発)