橋梁等への適用事例
着雪対策として、自重落雪を生じさせるためには、下記の2つの条件が不可欠となります。
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塗装面の傾斜が必要(50度以上が望ましい)
→ 落雪性試験における落雪角 -
雪切板などのアンバランス構造が必要
下図は、超撥水材料と雪切板などのアンバランス構造の両方が必要であることを示します。
自重落雪の原理
雪切板+鉄骨へのHIREC塗装
対策なしの場合
通信線の雪対策事例
通信線への着雪を軽減できる「撥水カバー」降雪地域における通信線等には雪が付着して、その付着量が増大すると、通信線の切断や通信線の止め金具の破損などのトラブルが生じることがありました。また、通信線への着雪対策は線が細いということもあり容易ではありません。
通信線への着雪の様子
撥水カバーを通信線に装着した様子
※通信線用撥水カバー(ポリプロピレン製)の下部は2股に開く構造で、左右には止め具を設置します。
「通信線用撥水カバー」の原理
撥水カバー+通信ケーブルへのHIREC塗装
対策なしの場合
「通信線用撥水カバー」の特徴
次の2つの機能によって、着雪量の軽減が図れます。- 通信線用撥水カバー部には着雪がほとんど生じないために、着雪の断点が生じる。
- 通信線用撥水カバーは風を受けて、このカバーがない場合よりも揺れる。