対策のポイント |
1 全清掃布や、スワブ、清掃羽、クリーニングペーパー等で目に見える水滴を拭き取っても、トーンホールやタンポが含んでいる水分までは除去できない。 2 湿度が高い状態は目に見えないので、その状態でケースに収納することで、水分は楽器内部に留まり、水分によって本体やタンポは膨張したままとなる。そのためキーの動きが鈍く、クリアな音が出にくい状況となっている。 |
解決
高い調湿性能で長期間のベストコンディション |
クラリネット奏者のCさんは、自分が使っている対策をオーボエ奏者Aさんに紹介しました。
一般的な除湿材は水分を吸収すると除湿効果が低下するけど、私の使っているのは、ケース内の湿度が高い時は余分な湿気を吸い取り、また、ケース内の湿度が低いときは吸湿した水分を空気中に戻してくれるの。
そのため、ケース内を適度な湿度に保つことができ、長期間効果が持続!
同様の機能を持つ製品を見かけるけど、その多くは調湿材の量が少ないようで、本体やタンポに含んだ水分が吸収しきれず、調湿ができていないみたい。
私が使っている結露防止シート「G-ブレス」は、もともと、NTTの屋外の設備や精密機械などに使われてきた製品なので、市販の調湿材よりも性能が高く、ベストコンディションを長く保つことができるのよね。
通信設備機器を守ってきた製品だけに、効果抜群ですね。
Cさんによると、楽器本体だけでなく、リードも良い状態を保つことができ、ワンランク上の演奏ができるそうです。※個人の感想です
調湿材をケースに入れています
うすく、軽く、曲げられるため
楽器のケースに入れられます
楽器のケースに入れられます
付属の湿度インジケータで湿度を見える化 |
しかし、湿度計を入れるようなスペースはありません。楽器を保管する環境の湿度が高いか低いかを把握するために、楽器ケースに大きくて重い湿度計などをあまり入れたくありません。
湿度インジケータを付属しています
付属の湿度インジケータにて湿度を見える化
インジケータの湿度60%が紫、50%が赤ならば適正湿度となります。
逆に、湿度が30%を下回る場合は加湿*1が必要です。
水分を吸収したG-ブレスを楽器ケースや、大型楽器の場合は本体内部に設置することで徐々に放湿し、湿度を適正状態に上昇させます。
担当に詳しく聞く | G-ブレス楽器用ページを見る |
*1: 加湿方法として、密閉容器に水を入れた容器を入れ、そこにG-ブレスを入れて1時間以上置くと吸湿します。