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光を透過しながらエネルギーを創り出す"未来のガラス" SQPVガラス

Society5.0の社会実装としてスマートシティの実現を支えるエネルギーハーベスティング技術*1です

建物全体の景観を損なわずエネルギーを創り出す SQPVガラスV2のイメージ図
2024年9月30日 
性能向上した透明発電ガラス「SQPVガラス」の評価用サンプルの提供開始

SQPVガラスは、透明ガラスでありながら電気エネルギーを作り出す”未来のガラス”です。発電に加えて遮熱効果もあります。

一般的に、真夏日、冷房の温度設定を1℃高くすると約13%の消費電力が削減できると試算されています*2が、SQPVガラスをビルの窓や壁面に設置することで、発電+遮熱の複合的な効果によってこれまでにない方法で、さらに電力の削減が可能になります。
また、弱い光(低照度)でも発電できるので、室内のさまざまな場所で利用が可能となります。

SQPVとは

SQPVとは、「Solar Quartz Photovoltaic」の略で、二酸化ケイ素をナノレベルに加工した透明型光発電素子です。

SQPVガラスの特徴

見た目は透明ガラスでありながら、電気を創ります。

遮熱効果により空調などのエネルギー消費量を減らします。ヒートアイランド現象の低減にも貢献します。

北面や室内光など弱い光でも発電できるので、電気が必要な“その場所”で電気を創ります。

SQPVガラスの発電のイメージ

SQPVガラスの仕様等

V2-ES品外観
製品名 SQPVガラス V2版 ES*3
発電効率  1 %
発電性能 50 mW以上(放射照度 100W/m2照射時)
サイズ 30 cm×30 cm
厚さ 2 mm
可視光透過率 56 %以上
保証期間 1年
納期/価格 受注生産となりますため、お問い合わせください。

※SQPVガラス単体での防水防塵対策は施しておりません。
※各数値は、飛散防止フィルム貼付け時の数値です。
※その他の効果として、遮熱効果、紫外線による劣化防止効果があります。

お問い合わせ

導入事例

SQPVガラスの利用シーン

【内窓として】
・ 通常の窓ガラスと同等レベルで光を通すので、既存建物の内窓にSQPVガラスを設置することで、発電しながらも室内の明るさを確保できます。
・ 北面や室内光など、低照度(500~900 Lux)でも発電し、大規模な配線工事不要で、電気が必要な”その場所”で電気を作り出します。
・ 赤外光を吸収するため、室内の温度上昇を抑えると同時に、周囲への輻射熱も低減させるので、ヒートアイランド現象を抑制する効果もあります。

【スマートインテリアとして】
・ その場の光から電気を創り出せるため、テーブル天板やパーテーションに組み込むことで、固定配線不要でレイアウト自在の給電が可能となります。内装イメージに合わせて、表面に着色することも可能です。

【低消費電力の各種デバイス電源として】
・ 各種センサーや電子ペーパーに組み込むことで、配線不要、充電不要、電池交換不要を実現し、メンテナンス負荷を大きく削減します。

将来的な適用分野

将来的には、オフィスビル/工場/大型商業施設/大型アミューズメントパークなどの建材、農業分野でのガラスハウス、さらには自動車/電車の車両などのモビリティなど、屋外利用も含めて幅広い用途への適用を想定しています。

SQPVガラスは、現在、発電効率や耐候性など性能面の開発、大量生産に向けた製造開発、応用領域の検討を行っています。さまざまな用途や目的に応じて、お客さまと一緒に活用の形を考えていくことめざしています。
SQPVガラスの将来的な適用のイメージ(オフィスビルの壁面(ガラス)として適用、自動車の天井に適用、電車の窓や扉に適用、農作物のハウスに適用などのイメージ)

販売パートナ/製品パートナをお考えの皆さまへ

パートナプログラムの準備ができましたら、改めてアナウンスいたします。
現時点では個別案件として取り扱わせていただいております。

IOWN構想とSQPVガラス

インターネットの爆発的な情報量の増大に伴い、IT機器の消費電力は2006年から2050年で12倍になると試算されています。

NTTグループでは、革新的な技術によってスマートな世界を実現するIOWN*4構想を提唱しています。この構想の一環として、地球温暖化対策、再生可能エネルギーのさらなる活用、限られたエネルギー資源の有効利用などをめざした「スマートエネルギー事業」の取組みも推進しています。再生可能エネルギー創出技術として利活用開発が進んでいるSQPVガラスは透明でかつ発電+遮熱効果を持つユニークな素材です。また、赤外光を反射せず吸収し発電するのでヒートアイランド現象抑制の効果があります。さらに、原材料に有害物質を使用していません。
SQPVガラスは、これらの機能を有するSDGsに貢献する有力商材として位置づけられています。

NTTアドバンステクノロジは、再生可能エネルギー創出技術で、脱炭素社会へ向けた省エネルギー化や環境負荷の軽減に取組み、持続可能な社会の実現をめざします。
 

ビジネスパートナーのご紹介

私達のビジネスパートナーinQs株式会社は、SiO2(二酸化ケイ素)を用いて、見えない光でも発電する技術を開発しました。

その技術により、シリコン太陽電池のウィークポイントだった使用場所に関する制約がなくなったのです。
inQs社は、SQPVを応用したガラスなどの商品開発を進めています。
NTTアドバンステクノロジは、inQs社SQPVガラスを含むSQPV技術を使った商品の国内独占販売権を取得し、新たなビジネス開発を進めてまいります。
 


*1 エネルギーハーベスティング技術: 周りの環境から微小なエネルギーを収穫(ハーベスト)して、電力に変換する技術。「環境発電技術」ともいう
*2 出展: 環境省ホームページ 
*3 ES: Engineering Sample、評価用サンプル版
*4 IOWN: Innovative Optical and Wireless Network、スマートな世界を実現する、最先端の光関連技術および情報処理技術を活用した未来のコミュニケーション基盤

※商品写真はイメージです。実物と若干異なる場合があります。


SQPVガラスに関するお問い合わせは、こちらへご連絡ください。

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NTTGxInnoブランドロゴマーク

本件は、NTTグループが展開するGXソリューションブランド「NTT G×Inno」のひとつです。
※「NTT G×Inno」は、日本電信電話株式会社の登録商標です。
   「NTT GX (Green Transformation)× Innovation」の略称であり、社会へのソリューション提供を通じて
   GX分野でInnovation(変革)をおこし、2050年カーボンニュートラルの実現に貢献していく取組みです。

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