波長板一覧(タワー社製)
- ゼロオーダー波長板 直径10mm
- ゼロオーダー波長板 直径17.5mm
- ゼロオーダー波長板 直径25.4mm(1インチ)
- 大口径ゼロオーダー波長板 直径38.1と50.8mm
- ゼロオーダー波長板 任意波長
- マルチオーダー波長板
- アクロマティック波長板 接着構造
- アクロマティック波長板 エアースペース構造
その他、NTT-AT社製のポリイミド波長板がございます。詳しくはこちらへ
特徴および仕様
ゼロオーダー波長板 直径10mm
- 8mmクリアアパーチャ
- 10mm直径(マウントなし)
- 12.7もしくは25.4mm直径(マウント付き)
- 広い対応波長域
- 位相差 1/2 と 1/4 の波長板
- ARコート付き
外形寸法が10mmタイプのゼロオーダー波長板は、8mm直径のクリアアパーチャを持つ高品質な水晶波長板です。この製品は、2枚の水晶プレートがステンレス製スペーサにより隔てられるエアースペース構造となっており、2つの水晶プレートを組み合わせることによって、ゼロオーダー波長板としての特性を持ちます。ゼロオーダー波長板はマルチオーダー波長板と比較して、温度変動の影響がずっと小さくなります。エアースペース構造の波長板は、2枚のプレートが密着している、もしくは接着されているタイプと比較して、より高い温度安定性とパワー耐性があります。2枚のプレートが密着しているだけのタイプのようにばらばらになることもありません。
ゼロオーダー波長板は、レーザー用の品質を持つ水晶から作られており、ARコーティングがされております。2枚のプレートは、それぞれ両側にARコーティングがされています。標準の位相差は、1/2波長もしくは1/4波長になります。ゼロオーダー波長板は、マウントなし(10mm直径)もしくは、8mmのクリアアパーチャが得られる12.7mmか25.4mm直径のアノダイズ処理が施されたアルミニウムマウントリングにマウントされたマウントつきのいずれもご提供可能です。
標準の波長は、下記表に示します。弊社が取扱う、タワー社のゼロオーダー波長板は、下記表に示してある波長から、10nm~20nmの範囲にてご提供可能です。その他の波長は、カスタムオーダーが可能です。
材質 | 水晶 |
---|---|
波長板厚み | 0.3から1.3mm |
波面ひずみ | λ/10@632.8nm |
表面品質 | 10-5スクラッチアンドディグ |
平行度 | 0.5アーク秒 |
波長範囲 | 下記波長表を参照 |
位相遅延公差 | ±0.005波長@632.8nm |
ARコーティング | R<0.25% (片面あたり) |
破損闘域 | 1kW/cm2 –CW,3.5 J/cm2@10ns |
直径 | 10mm、+0.0/-0.25mm マウントなし |
12.7 or 25.5mm,+0.00/-0.25mm マウント付き | |
マウント厚み | 6.4mm(12.7mm:直径マウント)or7.8mm(25.4mm直径マウント) |
ゼロオーダー波長板 直径17.5mm
- 15mmクリアアパーチャ
- 17.5mm直径(マウントなし)
- 25.4mm直径(マウント付き)
- 広帯域波長
- 位相差 1/2 と 1/4 の波長板
- ARコート付き
外形寸法が17.5mmタイプのゼロオーダー波長板は、15mm直径のクリアアパーチャを持つ高品質な水晶波長板です。この製品は、2枚の水晶プレートがステンレス製スペーサにより隔てられるエアースペース構造となっており、2つの水晶プレートを組み合わせることによって、ゼロオーダー波長板としての特性を持ちます。ゼロオーダー波長板はマルチオーダー波長板と比較して、温度変動の影響がずっと小さくなります。エアースペース構造の波長板は、2枚のプレートが密着している、もしくは接着されているタイプと比較して、より高い温度安定性とパワー耐性があります。2枚のプレートが密着しているだけのタイプのようにばらばらになることもありません。波長板の角度調整も、より正確に行える大きさです。
ゼロオーダー波長板は、レーザー用の品質を持つ水晶から作られています。2枚のプレートは、それぞれ両側にARコーティングがされています。標準の位相差は、1/2波長もしくは1/4波長になります。ゼロオーダー波長板は、マウントなし(17.5mm直径)もしくは、15mmのクリアアパーチャが得られる25.4mm直径のアノダイズ処理が施されたアルミニウムマウントリングにマウントされたマウントつきのいずれもご提供可能です。
標準の波長は、下記表に示します。弊社が取扱う、タワー社のゼロオーダー波長板は、下記表に示してある波長から、10nm~20nmの範囲にてご提供可能です。その他の波長は、カスタムオーダーが可能です。
材質 | 水晶 |
---|---|
波長板厚み | 0.3から1.3mm |
波面ひずみ | λ/10@632.8nm |
表面品質 | 10-5スクラッチアンドディグ |
平行度 | 0.5アーク秒 |
波長範囲 | 下記波長表を参照 |
位相遅延公差 | ±0.005波長@632.8nm |
ARコーティング | R<0.25% (片面あたり) |
破損闘域 | 1kW/cm2 –CW,3.5 J/cm2@10ns |
直径 | 17.5mm、+0.0/-0.25mm マウントなし |
25.4 ,+0.00/-0.25mm マウント付き | |
マウント厚み | 7.8mm、+0.00/-0.25mm |
ゼロオーダー波長板 直径25.4mm(1インチ)
- 23mmクリアアパーチャ
- 25.4mm直径(マウントなし)
- 30mm直径(マウント付き)
- 広い対応波長域
- 位相差 1/2 と 1/4 の波長板
- ARコート付き
外形寸法が25.4mmタイプのゼロオーダー波長板は、23mm直径のクリアアパーチャを持つ高品質な水晶波長板です。この製品は、2枚の水晶プレートがステンレス製スペーサにより隔てられるエアースペース構造となっており、2つの水晶プレートを組み合わせることによって、ゼロオーダー波長板としての特性を持ちます。ゼロオーダー波長板はマルチオーダー波長板と比較して、温度変動の影響がずっと小さくなります。エアースペース構造の波長板は、2枚のプレートが密着している、もしくは接着されているタイプと比較して、より高い温度安定性とパワー耐性があります。2枚のプレートが密着しているだけのタイプのようにばらばらになることもありません。波長板の角度調整も、より正確に行える大きさです。
ゼロオーダー波長板は、レーザー用の品質を持つ水晶から作られており、ARコーティングがされています。2枚のプレートは、それぞれ両側にARコーティングがされています。標準の位相差は、1/2波長もしくは1/4波長になります。ゼロオーダー波長板は、マウントなし(25.4mm直径)もしくは、23mmのクリアアパーチャが得られる30mm直径のアノダイズ処理が施されたアルミニウムマウントリングにマウントされたマウントつきのいずれもご提供可能です。
標準の波長は、下記表に示します。弊社が取扱う、タワー社のゼロオーダー波長板は、下記表に示してある波長から、10nm~20nmの範囲にてご提供可能です。その他の波長は、カスタムオーダが可能です。
材質 | 水晶 |
---|---|
波長板厚み | 0.3から1.3mm |
波面ひずみ | λ/10@632.8nm |
表面品質 | 10-5スクラッチアンドディグ |
平行度 | 0.5アーク秒 |
波長範囲 | 下記波長表を参照 |
位相遅延公差 | ±0.005波長@632.8nm |
ARコーティング | R<0.25% (片面あたり) |
破損闘域 | 1kW/cm2 –CW,3.5 J/cm2@10ns |
直径 | 25.4mm、+0.0/-0.25mm マウントなし |
30mm ,+0.00/-0.25mm マウント付き | |
マウント厚み | 6.0mm、+0.00/-0.25mm |
大口径ゼロオーダー波長板 38.1mmと50.8mm
- クリアアパーチャは34mmと46mm
- マウント付き、マウントなし (いずれも選択可能)
- 位相差 1/2と1/4波長板
- 高出力用のエアースペース構造
大口径ゼロオーダー波長板は、ビームサイズやビーム位置が大きく変動するような新しい用途に適します。この製品は、2枚の水晶プレートがステンレス製スペーサにより隔てられるエアースペース構造となっており、2つの水晶プレートを組み合わせることによって、ゼロオーダー波長板としての特性を持ちます。ゼロオーダー波長板はマルチオーダー波長板と比較して、温度変動の影響がずっと小さくなります。エアースペース構造の波長板は、2枚のプレートが密着している、もしくは接着されているタイプと比較して、より高い温度安定性とパワー耐性があります。
大口径ゼロオーダー波長板は、レーザー用の品質を持つ水晶から作られています。2枚のプレートは、それぞれ両側にARコーティングがされています。標準の位相差は、1/2波長もしくは1/4波長になります。ゼロオーダー波長板は、マウントなしもしくはアノダイズ処理が施されたアルミニウムマウントリングにマウントされたマウントつきのいずれもご提供可能です。
材質 | 水晶 |
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波長板厚み | 3から4mm |
波面ひずみ | λ/10@632.8nm |
表面品質 | 40-20スクラッチアンドディグ |
平行度 | 0.5アーク秒 |
波長範囲 | 下記波長表を参照 |
位相遅延公差 | ±0.005波長@632.8nm |
ARコーティング | R<0.25% (片面あたり) |
破損闘域 | 1kW/cm2 –CW,3.5 J/cm2@10ns |
直径 | 38.1mm、+0.0/-0.25mm マウントなし |
50.8mm ,+0.00/-0.25mm マウント付き | |
50.8mm ,+0.00/-0.25mm マウントなし | |
76.2mm ,+0.00/-0.25mm マウント付き | |
マウント厚み | 9.0mm、+0.00/-0.25mm |
ゼロオーダー波長板 任意波長
- 任意波長の波長板を提供可能
- 位相差 1/2と1/4波長板
- 光軸を示すマーク付き(マウントなし、ありいずれも)
- ARコート付き
- カスタム仕様の波長板は既製品と同様に低価格での提供が可能
カスタム仕様の波長板は、通常、8週間の納期です。どのような波長の波長板でも提供可能です。仕様・納期についてはご相談ください。弊社が取扱うタワー社の波長板は現在、248nm~2021nm間の49種類の波長について、ご提供いたします。また、248nm~2020nm間のいかなる波長もご注文いただけます。この波長領域は、現在の要求の95%を占めています。お客様は既製品の近い波長板を使うことによる位相エラーを心配する必要がないため、システムの性能が向上します。
この新しい技術は、ゼロオーダーの1/2波長板、1/4波長板のいずれでも提供が可能です。使用する2枚のプレートの各面には、ARコーティングが施されており、マウントなし、マウントありのいずれもご提供可能です。
ご相談に際しては、波長板のタイプ、マウントなしの直径、構造、位相差、マウント付きの直径、波長をお知らせください。
マルチオーダー波長板
- クリアアパーチャは8mm、10mm、15mm、23mm、34mm及び46mm
- マウント付き、マウントなしいずれも提供可能
- 位相差1/2と1/4波長板
- ARコート付き
マルチオーダー波長板は、レーザー用の品質を持つ1枚の水晶プレート構造です。マルチオーダー波長板の位相差は、必要な位相差(1/2波長、1/4波長)に、整数倍の波長を加えたものになります。ゼロオーダー波長板と比較して、何倍も温度と波長に依存する特性になります。しかし、研究所のような環境や単色光に対しては、とてもよいパフォーマンスを示します。
マルチオーダー波長板は、両面にARコーティングが施されています。標準の位相差は、1/2波長もしくは1/4波長になります。他の位相差については、お客様のご要望により、ご提供可能です。マウントなし、アノダイズ処理が施されたアルミニウムマウントリングにマウントしたものいずれでもお選びいただけます。
材質 | 水晶 |
---|---|
波長板厚み | 0.3から2mm |
波面ひずみ | λ/10@632.8nm |
表面品質 | 10-5スクラッチアンドディグ |
平行度 | 0.5アーク秒 |
波長範囲 | 下記波長表を参照 |
位相遅延公差 | ±0.005波長@632.8nm |
ARコーティング | R<0.25% (片面あたり) |
破損闘域 | 1 kW/cm2 –CW,3.5 J/cm2@10ns |
直径 |
10、12.5、17.5、25.4、38.4、50.8mm、 もしくは適切なサイズのマウントリングにマウントすること |
マウント厚み | マウント直径によりことなります |
アクロマティック波長板 接着構造
- 4波長帯域で提供可能
- 小さい位相差変動(低波長依存性)
- 接着タイプ
- 23mmのクリアアパーチャ
- 25.4mm直径(マウントなし)
- 30mm直径(マウント付き(マウント直径))
- 位相差1/2と1/4波長板
25.4mm直径の水晶基板とフッ化マグネシウム基板を使って作られる2つのタイプのアクロマティック波長板を提供しています。このタイプのアクロマティック波長板は、2つの基板が接着されています。この手法は、大きなビームを扱うために物理的な大きさを増加させつつ、ARコートが必要な面の数を減らすことができるので、お求めやすい価格で提供できます。アクロマティック波長板のオリジナルシリーズとして、下記の波長帯域が提供可能です。
VIS 465nm~610nm
VIS/NIR 610nm~850nm
NIR 700nm~1000nm
IR 1200nm~1650nm
それぞれ波長帯域の広帯域ARコーティングが施されています。
位相差の波長依存特性は、こちらを参照ください。
材質 | 水晶及びMgF2 |
---|---|
位相差 | λ/4とλ/2 |
位相遅延公差 | λ/100(波長範囲において) |
クリアアパーチャー | 23mm |
位相差温度係数 | <λ/500/℃ |
波長範囲 | 1=465-610nm |
4=610-850nm | |
2=700-1000nm | |
3=1200-1650nm | |
表面品質 | 20-10スクラッチアンドディグ |
ビーム偏向 | <1アーク分 |
平行度 | <1アーク分 |
AOI 範囲 <1%の変化の時 |
+/-3°位相差変化 |
マウントに光軸を示すマーク付き |
|
保管温度 | -40℃から+75℃ |
破損闘域 | 2J/cm2(8ns pulse @1064nm);500 kW/cm2 、CW |
マウント直径 |
30mm |
マウント厚み | 6mm |
ARコーティング | 平均反射率<1% at 465-610nm (片面あたり) |
平均反射率<0.7% at 610-850nm (片面あたり) | |
平均反射率<0.6% at 700-1000nm (片面あたり) | |
平均反射率<0.5% at 1200-1650nm (片面あたり) |
アクロマティック波長板 エアスペース構造
- 4波長帯域で提供可能
- 小さい位相差変動(低波長依存性)
- 高出力用エアースペース構造
- 12mmのクリアアパーチャ
- 25.4mm直径(マウント付き)
- 位相差1/2と1/4波長板
このタイプのアクロマティック波長板は、2枚の水晶プレートからなるゼロオーダー波長板と構造が似ていますが、アクロマティック波長板の場合、水晶基板とフッ化マグネシウム基板で作られているところが違う点です。いずれの材料も複屈折を持ちますが、2つの材料の複屈折変化を適切に組み合わせることで、波長が変化した際の位相差変化を最小に抑えられるようになっています。このため、非常に広い波長変動でも、極めて小さな位相差変化の波長板となります。
波長依存性がないような特性を持つアクロマティック波長板は、波長可変光源やブロードなスペクトルを持つレーザー用途に最適です。
タワー社のアクロマティック波長板は、通常数百nmを越える広い波長範囲で、波長依存性を効果的に解消する設計となっています。提供可能な波長帯域は、VIS 465nm~610nm、VIS/NIR 610nm~850nm、NIR 700nm~1000nm、IR 1200nm~1650nmの4つです。波長範囲を超えて使用できますが、位相差は仕様を満足しません。標準タイプは、エアースペース構造です。お客様のご希望の特性を得るために、カスタム仕様のアクロマティック波長板も提供可能です。その際は、アクロマティック波長板に必要な仕様をご連絡ください。
アクロマティック波長板の波長依存特性はこちらを参照ください。
材質 | 水晶及びMgF2 |
---|---|
位相差 | λ/4 と λ/2 |
位相遅延公差 | λ/100(波長範囲において) |
クリアアパーチャー | 12mm |
位相差温度係数 | <λ/500/℃ |
波長範囲 | 1=465-610nm |
4=610-850nm | |
2=700-1000nm | |
3=1200-1650nm | |
表面品質 | 20-10スクラッチアンドディグ |
ビーム偏向 | 0.5秒 |
平行度 | <1アーク度 |
AOI 範囲 <1%の変化の時 |
+/-3°位相差変化 |
マウントに光軸を示すマーク付き |
|
保管温度 | -40℃から+75℃ |
破損闘域 | 2J/cm2(8ns pulse @ 1064 nm);500 kW/cm2 、CW |
マウント直径 |
25.4mm |
マウント厚み | 8mmと9mm |
ARコーティング | 平均反射率<1% at 465-610nm (片面あたり) |
平均反射率<0.7% at 610-850nm (片面あたり) | |
平均反射率<0.6% at 700-1000nm (片面あたり) | |
平均反射率<0.5% at 1200-1650nm (片面あたり) |
波長板についてのお問い合わせ
波長板のタイプ、マウントなしの直径、構造、位相差、マウント付きの直径、波長をお知らせください。
品番のマトリックスを上図に示します。品番は、波長板のタイプから始まる、最上部にあるパラメータボックスに示される各種パラメータを選択することで作成されます。例えば、ゼロオーダー波長板であれば、Z を選びます。品番の例は、上図の中央部に示されています。Zの次は、マウントされていない状態での波長板の直径が続きます。この例では、17.5mmです。波長板の構造が次に示され、この例の A はエアースペースになります。次は、位相差で、0.25は1/4波長になります。次は、マウントオプションで、もし、必要なければ、N を選択します。この例では、25.4mmのマウントを選んでいます。ひとつ注意する点は、組み合わせが不可能なマウントがあることです。例では、A の大きさ(12.7mm)は選択不可であり、B で示される25.4mm以上のマウントも選択不可です。
*NTTアドバンステクノロジ株式会社はTower Optical Corporation社の正規代理店です。