NTT-ATでは光通信用接着剤のベース技術である屈折率制御技術、低損失化技術をもとに1.6以上の高屈折率樹脂を提供しています。 高屈折率ガラスや結晶材料の接着剤のほか、高屈折率でありながら透明性にすぐれているため、光記録分野、ディスプレイ分野、光エネルギー利用分野などで利用できると期待されます。
溶剤系高屈折率樹脂
特性
特性表
項目 | 条件 | 単位 | #18210 |
NH660
|
NH706
|
||
---|---|---|---|---|---|---|---|
溶剤 | - | - | PGME | PGME | PGME/PGMEA | ||
硬化前の性状 | 粘度 | E型粘度計 : 25 °C | mPa·s | 15 | 5 | 4 | |
硬化条件 | プリベーク | - | - | 115 °C 1 min | 120 °C 1 min | 110 °C 1 min | |
UV照射量 |
UV ランプ : 365 nm強度 |
- |
100 mW/cm2 |
300 mW/cm2 180 sec (UV-LED (紫外線LED) 光源) |
300 mW/cm2 |
||
硬化後の特性 | 屈折率 | ナトリウムd線 | λ=589 nm | 1.725 | 1.710 | ||
ヘイズ | 厚さ: 1 μm | % | < 0.1 | < 0.1 | < 0.1 | ||
ガラス転移温度 | 動的粘弾性 : tanδmax | °C | 100 | 125 | 195 | ||
透過率 |
厚さ: 1 μm |
% | 94 | 94 | 90 |
データはあくまで測定値で、保証値ではありません。
光学特性
光透過率:厚さ 1 μmの試料の光透過率を示します。値は反射損失を含みます。

#18210の光透過率

NH660の光透過率

NH706の光透過率
適用例
ナノインプリント
ナノスケールの凹凸パターンを形成したスタンパーを樹脂が塗布された基板に押し当て、加熱または光硬化を行って樹脂に凹凸パタンを転写する加工技術です。
従来のナノスケール加工技術と比較し、簡便かつ低コストに加工できる事から、次世代の大量生産技術として注目されています。
本樹脂は高屈折率を特徴としたナノインプリント用樹脂であり、高屈折率による機能性精密パターン作製に適用できます。
ナノインプリント作製概念図

ラインアンドスペース
幅:45 μm、深さ:100 nm

ラインアンドスペース100μm
幅:100 μm、深さ:100 nm
幅:100 μm、深さ:100 nm

ピラーパターン
幅:0.5-5um、深さ:350 nm
幅:0.5-5um、深さ:350 nm
無溶剤系高屈折率樹脂
特性
特性表
項目 | 条件 | 単位 | アクリル系 | エポキシ系 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
#18165 | #18247 | #6205 | E3754 | |||||
硬化前の性状 | 粘度 | E型粘度計 : 25°C | mPa·s | 9 | 138 | 20 | 1,200 | |
硬化条件 | UV照射量 |
UV ランプ : 365 nm強度 |
メタルハライドランプ |
10 mW/cm2 |
100 mW/cm2 60 sec |
100 mW/cm2 |
10 mW/cm2 600 sec |
|
硬化後の特性 | 屈折率 | ナトリウムd線 | λ=589 nm | 1.675 | 1.710 | 1.720 | 1.603 | |
ヘイズ | 厚さ: 1 μm | % |
< 0.1 (厚さ:50 μm) |
< 0.1 (厚さ:50 μm) |
< 0.1 (厚さ:90 μm) |
- | ||
ガラス転移温度 | 動的粘弾性 : tanδmax | °C | 113 | 125 | 68 | 73 | ||
透過率 |
厚さ: 1 μm |
% | 94 | 95 | 72 | 92 | ||
収縮率 | % | 9 | 7 | 8 | 5 | |||
硬度 | ショアD | D67 | D78 | D70 | D76 | |||
接着強度 |
kgf/cm2,
ガラス/ガラス
|
>48 | - | 35 | >280 |
データはあくまで測定値で、保証値ではありません。
光学特性

#18247の光透過率
試料厚さ:50 μm
値は反射損失を含む

#18247の屈折率
適用例
- 樹脂レンズ
- 厚膜