従来、SMFで直線偏光を伝播させようとした場合、SMFでの伝播中に変わってしまった位相を制御、補償して偏波保持ファイバに接続し直す必要がありました。 さらに、SMFで伝播する光の位相は、環境条件(室温、振動など)で刻々変化してしまいその補償は大変困難なものでした。
このように光ファイバオプティックスデバイスの研究開発の現場において、環境条件やファイバの取り扱いなどにより伝播する光の偏波に揺らぎが生じ、偏光の制御が望まれています。
自動偏波制御装置はこの問題を解決し、環境変化に依存しない実験や研究そして製造のソリューションをお約束します。
特徴
- ファイバへの外的要因(応力、熱)による位相差の変化を直線偏波で出力
- 長距離経路で生じた位相変化をリアルタイムに補償可能
優位性
当社の自動偏波制御装置は、刻々変化する位相を偏光消光比と入力パワーでモニタリング させそれをフィードバックさせることにより、SMF内で生じた位相変化をリアルタイムにかつ高消光比の直線偏光へと補償いたします。偏光補償は当社独自のアルゴリズムにより、短時間での補償が可能となり、また広範囲(60μmW~1W)な入力パワーにも対応し、様々な用途 に対応可能です。
標準仕様
型式 | PRCC | |
---|---|---|
重量 | 約5.0kg | |
寸法 | W257mm×D316mm×H112mm | |
動作温度 | 10~50℃ | |
保存温度 | 5~60℃ | |
電源 | 電圧/周波数 | AC90~264V/47~63Hz |
消費電力 | ≦30W | |
ヒューズ | 3.15A/250V(インレット内蔵) | |
挿入損失 | ≦2.0dB(Typ1.4dB) | |
リターンロス | ≧50dB | |
入力光パワー | AUTOモード | -12~30dBm(約60μW~1W) at 1550nm |
HIGHモード | 8~30dBm(約6.3mW~1W) at 1550nm | |
LOWモード | -12~10dBm(約60μW~10μW) at1550nm | |
偏光消光比 | ≧20dB | |
波長 | 1550nm or 1310nm | |
入力ファイバ | SMF or DSF | |
出力ファイバ | PMF or DS-PMF | |
光コネクタ | FC型 or SC型 |
ご注文の手引き
自動追尾型偏波コントローラ
型番例: | PRCC | 15 | - | D | / | S | - | DP | / | S |
(1) | (2) | (4) | (3) | (5) |
(1)波長 | 15:1550nm 13:1310nm |
---|---|
(2)入力ファイバ | S:SMF D:DSF |
(3)出力ファイバ | P:PMF DP:DS-PMF |
(4)光コネクタ | F:FC S:SC |