KTN結晶(30×30×50mm)
KTN結晶TEM像
概要
KTN結晶とは、カリウム(K)、タンタル(Ta)、ニオブ(Nb)からなる酸化物結晶で、既存材料中、最大のEO(Electro-optic)効果を持っています。
この大きなEO効果(Kerr効果)を利用して、小型で可動部分のない光スキャナー(光偏向器)や可変焦点レンズ、また、効率の良い位相変調器などを作ることができます。
弊社は、光スキャナーや可変焦点レンズといったKTN結晶を用いた光学デバイスや光スキャナー応用製品であるOCT光源、研究用途や新規デバイス応用のためのKTN結晶チップ販売を行っています。
ニオブ無添加の酸化物レンズ材料 KT(KTaO3)結晶についてはこちらをご覧ください。
特徴
>>大きなEO効果(s11~=3.0×10-15 m2/V2、ex:δn~0.003 *下記条件)
*εr=17500、400V/mm、波長633nm 弊社調べ
>>幅広い利用波長範囲
(EO効果が利用できる波長範囲は、488nm~3500nmで、内部透過率はほぼ100%という透明な単結晶です)
応用
- 光スキャナー
- 200kHzOCT用波長掃引光源
- 可変焦点レンズ
- 光変調器
- 各種研究用(チップ、デバイス)
KTN結晶チップ

KTN結晶チップ(4.0×3.2×1.0mm、電極付)
KTN結晶チップは、お客様のデバイス設計に基づいて、大きさ、形状などの加工も承ります。また、TC(相転移温度)、電極、反射防止膜等についても、ご相談ください。
下記、サイズについては、ストックしておりますので、お求め易い価格でご提供が可能です。
サイズ(単位:mm) | 研磨面 |
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4.0×3.2×1.2 | 4面 鏡面研磨 |
5.0×5.0×1.0 | 2面 鏡面研磨 |
10×10×0.5 | 2面 鏡面研磨 |
KTN結晶チップの外観図と光入射方向