| ◆降雨時におけるアンテナの電波減衰 |
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図2 雨と電波の関係
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図1は雨による電波の減衰の様子をBSアンテナを例にして模式図で示しています。 降雨時の電波の減衰は、衛星とBSアンテナ間の降雨、つまり空間中の雨滴で生じる減衰だけではありません。 水膜減衰というものがあります。 水膜減衰とは、BSアンテナに雨が付着してできた水膜による電波減衰のことです。 この水膜減衰は防ぐことが可能です。 超はっ水材料HIRECをBSアンテナの表面に塗装すると、表面に水膜がほとんどできませんので水膜減衰を大幅に低減することが可能となります。

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図1 降雨強度と降雨減衰量の関係
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図2は降雨強度と降雨減衰量の関係を示しています。 利用周波数が10GHz以上になると降雨減衰が生じ、周波数が高くなるほど減衰量は大きくなります。また、降雨が多くなるほど減衰量は増加しています。 例えば、BSの周波数帯である12GHz周波数帯において、降雨強度が5mm/h,10mm/hで、降雨減衰量はそれぞれ約1dB、約2dBとなっています。
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図3 水膜減衰の数値計算結果
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上図は水膜の厚さをパラメータとして周波数と水膜減衰量の関係を示します。(気象研究ノート112号における水膜減衰の式および水の複素誘電率データを元に算出) 周波数が数GHz程度でも水膜減衰が生じることがわかり、周波数が高くなるほど、また、水膜が厚くなるほど減衰量は大きくなります。 なお、ある降雨強度における水膜の厚さは、アンテナのサイズや形状などで異なりますが、気象研究ノート139号に掲載されている例を紹介します。 10℃で直径5mのレドーム形状において、降雨強度が10mm/hrで、水膜厚さは約0.16mmとなっております。この例から、0.1-0.2mm厚の水膜は、通常の降雨でも生じうるものと思われます。 また、アンテナ表面の紫外線による劣化を考慮すると、同じアンテナでも屋外設置期間が長くなるほど、同じ降雨量でも水膜はより厚くなるものと思われます。
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図4 水膜減衰の数値計算結果
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図2の降雨減衰データと図3の水膜減衰計算結果をまとめて図4に示します。 これより、水膜減衰の影響が小さくないことがわかります。特に、10GHz前後およびそれ以下では水膜対策が重要となります。 アンテナ表面に撥水加工して水を強力に弾くと、10GHz以下では水膜起因の電波減衰はほとんど生じなくなります。 10GHz以上では降雨減衰は生じますが、水膜減衰分をなくすことができるため全体での減衰の軽減が期待できます。
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| ◆アンテナへの雨対策事例 |
 図5 BSアンテナ(12GHz帯)の電波受信特性
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図5はBSアンテナ(12GHz帯)での電波受信特性の実測例です。 超撥水材料HIRECの有無で比較したところ、降雨時(17時~19時)にHIRECを塗装していないアンテナでは約3-4dBの減衰が発生しているのに対して、HIRECを塗装したアンテナでは減衰が生じていません。降雨強度は不明ですが、 HIRECを塗装したアンテナにおいて減衰が生じていませんので、降雨強度と降雨減衰量のグラフから5mm/h以下と推定されます。 また、降雨強度と降雨減衰量のグラフにおいて5mm/hの降雨強度時の12GHz帯での降雨減衰は約1dBですので、図3の3-4dBの減衰は、降雨減衰ではなく、水膜減衰と解釈されます。 さらには、雨があがったのちの19時以降でも減衰が生じていることはアンテナ表面にまだ水膜が存在していることによる水膜減衰であることを裏付けております。すなわち、アンテナに雨が降った場合は、雨があがったのちもしばらくは水膜減衰が生じることを示しています。 一方、超撥水材料HIRECを塗装したアンテナでは減衰が生じていませんので、アンテナ表面に水膜がほとんど生じていないことを示しています。このことより、超撥水材料HIRECは、水膜減衰の有力な対策の1つといえます。 最後に、水膜減衰は10GHz以下の周波数でも生じるとの話がありますが、現在、未確認ですので、状況がわかり次第、最新情報を追加していきます。
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| ◆アンテナへの撥水シートによる雪対策事例 |
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◇撥水シートでの対策は、冬季でも装着が可能です。
従来、アンテナ等に直接施工して雪対策を行うことがほとんどで、冬季には気温が下がり現場施工ができないのが課題でした。 そこで、冬季でも現場設備への雪対策が可能となる撥水シートの事例を紹介します。 ★撥水シートのメリット ・冬場でも設置可能 ← アンテナへの5℃以下での現場塗装は不可 ・1-2時間で設置可能 ← アンテナの現場施工では、最低2日間必要 ★撥水シートのデメリット ・寿命が1年程度(シート材料の耐候性に依存) ← 従来の現場塗装の場合、約3年
※撥水シートの材質:ポリエチレン(PE)」あるいはポリエステル
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反射鏡:撥水シート ポリエチレンあるいはポリエステルのシート(青色部)に超撥水材料【HIREC下塗り(薄緑色部)とHIREC 100(赤色部)】を塗布。 ・右写真は撥水シートをアンテナの反射鏡部へ装着した様子。
コンバータ(電波集光部): HIREC100(赤色部)のみを刷毛で塗装。 ・HIREC100は機能材料であり、塗料ではないため、刷毛でぬると刷毛目(凹凸)が生じます。白い凹凸は、良好な撥水性の証拠です。(コンバータ拡大図) |
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| 2008年2月16日8時 新潟湯沢(8時までの半日間で、約40cmの降雪) |
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降雪時におけるBSアンテナの電波受信状況(BSアンテナ設置から約14ヶ月後の状況)
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降雪時におけるBSアンテナ受信状況 (2009年1月1日19時~2009年1月3日12時 場所 新潟湯沢)
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撥水未加工アンテナでは、受信断(チューナ受信レベル20以下)が数回生じましたが、 撥水カバーを装着したアンテナ(コンバータにも撥水施工)ではレベルの低下は生じるが、正常に受信できました。 |
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降雪時におけるBSアンテナの電波受信状況(アンテナ設置から約26ヶ月後)
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撥水未加工BSアンテナ
撥水未加工BSアンテナでは 録画期間54日間 のうち、1日当たり数10分から9時間近くに渡って受信不能(受信レベルが20以下)、あるいは、映像の乱れが観測された。 その頻度は15回。
撥水加工BSアンテナ
撥水加工BSアンテナでは受信レベルが25以下の頻度はなかった。
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電波受信状況の詳細事例
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録画日:2009/12/18-2009/12/19
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録画日:2010/1/16
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コンバータに着雪しても正常にBS放送を受信できることは、撥水加工することで、アンテナやコンバータ部には水膜がほとんど生じなかったと推定されます。 アンテナの着雪対策として融雪装置がありますが、電波減衰の主要因が雪や氷ではなく、水(水膜)であることからアンテナ融雪装置はあまり効果がないものと思われます。 なお、撥水カバーは特注で作製します。ご相談ください。 |
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| ◆橋梁等への適用事例 |
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着雪対策として、自重落雪を生じさせるためには、 下記の2つの条件が不可欠となります。 (1)塗装面の傾斜が必要(50度以上が望ましい) → 落雪性試験における落雪角 (2)雪切板などのアンバランス構造が必要 左の図を参照願います。 図は、超撥水材料と雪切板などのアンバランス構造の両方が必要であることを示します。
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| ◆通信線の雪対策事例 |
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通信線への着雪の様子
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撥水カバーを通信線に装着した様子
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撥水カバーを装着した事例 装着した通信線(手前)が、撥水カバー無の通信線(奥)の着雪より少ない。
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◇通信線への着雪を軽減できる「撥水カバー」
降雪地域における通信線等には雪が付着して、その付着量が増大すると、通信線の切断や通信線の止め金具の破損などのトラブルが生じることがありました。 また、通信線への着雪対策は線が細いということもあり容易ではありません。 そこで、通信線への着雪を軽減できる「撥水カバー」の事例を紹介します。
★「通信線用撥水カバー」の特徴 ・通信線用撥水カバー部には着雪がほとんど生じないために、着雪の断点が生じる。 ・通信線用撥水カバーは風を受けて、このカバーがない場合よりも揺れる。 この2つの機能によって、着雪量の軽減が図れる。 ★「通信線用撥水カバー」の装着 ・通信線用撥水カバーの下部は2股に開く構造となっている。 ・通信線用撥水カバーの左右には止め具を設置する。
※通信線用撥水カバーの素材:ポリプロピレン(PP)
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| ◆通信・放送関連 |
●アンテナ ●レドーム ●レーダー ●鉄塔 ●その他 |
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| ◆電力・エネルギー関連 |
●鉄塔 ●アンテナ ●タンク ●その他 |
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| ◆気象・天文関連 |
●気象レーダー ●風速計 ●雨量計 ●その他 |
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| ◆建設関連 |
●橋梁 ●トンネル ●その他 |
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