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みぞれ時および融雪時の電波減衰について

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春が近づくと電波障害が生じる?

融雪期の雪やみぞれは水を多く含んでいます。
アンテナ表面に水を多く含んだ雪が付着し
、厚い水膜が生じた場合には、大きな電波減衰が発生してしまいます。

アンテナ表面に撥水加工すると・・・

撥水加工せず水膜が形成される場合に比べて、電波減衰を小さくできます。

 

超撥水材料なしの場合
水膜発生による電波減衰
着雪すると、雪の中の水分がアンテナ表面に水膜を形成し、減衰が発生する
超撥水材料ありの場合
超撥水材料により水膜を形成しないときは電波減衰を改善できる
着雪しても、水滴を弾き水膜を形成させなければ、減衰を小さくできる
 


みぞれ時等で雪のなかに水分が多く保持され、厚い水膜(0.5 mm、1.0 mm) が形成された場合の電波減衰量を計算したものが下図です。
図より、水膜の影響がそれほど大きくないと考えられる周波数が低い領域においても、水膜が厚くなると、通常の降雨では生じない減衰が発生します。
融雪時もみぞれ時と同様です。厚い水膜が形成されてしまうと、減衰が生じます。

(補足)
水と比較すると氷による電波減衰は非常に小さいです。雪は、氷と空気の混合物であるため、雪による減衰は、氷の減衰よりも小さいです。

みぞれ時の水膜による減衰


※3GHz以下のデータは、3GHzにおける水の屈折率と水の吸収率を用いて、気温は0℃として計算しました。

 

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