来る5G時代、こんな意外なところにも影響があるのです!
無線通信に用いられる電波は、周波数帯が高くなるほど水に吸収されやすくなります。そのため、アンテナ上に降雨や着雪があると、その水分により電波減衰が発生し、通信範囲が狭まったり途切れたりすることが知られています。この電波減衰は、周波数が数GHz帯以上において顕著となり、5G通信で用いられる数GHz~数十GHz帯では特に発生しやすい状況にあります。
つまり、高周波帯ほど集中豪雨や積雪において電波減衰が発生しやすいのです。
電波減衰量の実験
アンテナカバーの材料としてよく利用されるポリカーボネート板上に水膜を付着させ、電波減衰量を測定しました。
■ポリカーボネートへの水滴や水膜の付着
ポリカーボネート板
水膜が発生した状態
水膜が発生した状態
HIERC100を塗布
水膜はほとんどない
水膜はほとんどない
当社の実験では、右側のように超撥水材料HIRECを施した面は、水を弾き濡れない状態、すなわち、水膜がほとんど生じない状態となりました。
■ポリカーボネート板の状態別での電波減衰量
■サブ6GHz帯、ミリ波帯ともに電波減衰が発生
上記、グラフをご覧ください。サブ6GHz帯では20dB程度の減衰(青▲)となります。
20dBの減衰は電波透過率に換算すると10%以下となります。
ミリ波帯にいたっては40dB程度の減衰(青★)が起きています。
対して、当社の超撥水材料(HIREC100)を塗布することにより、水滴や水膜は生成されないため、電波減衰をほぼゼロ(赤線)に抑えられることも確認できました。HIREC100自身による電波減衰もほぼゼロであることが分かります。
5G通信の安定に電波減衰対策としてぜひご検討ください。
※50dBの減衰は、電波透過率に換算すると1%以下となります。
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