酸化ガリウム 注目の次世代半導体材料
酸化ガリウム(Ga2O3)は、SiCやGaNを超える高性能パワーデバイスを実現し得るワイドギャップ半導体材料として注目され、現在高品質な結晶成長の研究が盛んに行われています。 酸化ガリウムは5種類の結晶構造を持つことが報告されており、どの結晶構造か識別することも重要です。 これらの結晶性の評価を行う上で、直接的に結晶構造や結晶欠陥を見ることができるS/TEM分析は、有力な分析手法の一つです。 今回は構造の異なる酸化ガリウムに対し、球面収差補正STEMにより結晶構造を確認しました分析事例をご紹介します。観察例
HAADF-STEM像
緑色の破線内はGa2O3の原子モデルをSTEM像に重ねて示したものです。
試料:α-Ga2O3
試料:β-Ga2O3
試料 | α-Ga2O3 | β-Ga2O3 |
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観察方法 | HAADF-STEM | |
観察条件 | <1-100>方向から観察 | <001>方向から観察 |
構造モデル |